IRIS OHYAMA製の8インチタブレット、LUCA Tablet、型番TM082M4N1-Bの写真

IRIS OHYAMA製の低価格8インチAndroidタブレット、LUCA Tabletを使ってみたところ思いのほか結構よかったので感想を書いていきます。

どんなタブレット?

購入したのはアイリスオーヤマのLUCA Tabletシリーズの、型番がTM082M4N1-Bの製品となります。
アイリスの8インチサイズのAndroidタブレットは現在2種類展開しており、こちらが上位機種となっており一方がエントリー機種となっています。

タブレット 8インチ LUCA TM082M4N1-B

現在この機種の在庫はありませんが、数ヶ月前にマイナーチェンジ版のTM082M4N2-Bが出ているようです。

よかったところまとめ

基本スペックは上記のリンクを見ていただくとして、個人的によかったところをピックアップしていきます。

  • 片手で持てる8インチサイズ
  • 低価格だけど作りが良い
  • 高解像度のディスプレイ
  • イヤフォン端子がある

結論としては、メイン機としてあれこれ使用するには心許ないですが、外出先などで電子書籍を読んだり動画の閲覧をしたいけど、スマホの画面だと小さすぎるので大きいサイズのものがほしい、けど片手でさっと取り出せるくらい小さいものがほしい、といったケースで使うには大変おすすめです。

片手で持てる8インチサイズ

電車など公共交通機関での移動の際に、片手で持てるサイズのタブレット端末を探していました。
使用目的としては、電子書籍を読んだり動画を見たり、あるいは音楽を聴いたりが主な用途です。

例えばスマホで電子書籍を読む場合、小説やビジネス書のようにテキスト主体で、文字サイズを調整できるタイプの書籍は特に問題なく読めますが、固定レイアウト式のもの、技術書だったり漫画だったりはさすがにスマホの画面が小さくて読むのがつらいと感じていました。

かといって、10インチほどのタブレットを持っているのでそれを電車内で使ってみたところ、座席に座っているときは両手が空くので特に問題なく使えますが、吊革に掴まって立っている場合、10インチのタブレットを持ってなおかつ画面の操作をするのはなかなか大変だと感じました(立ちながらiPadを使っている人を見かけるけどすごい…)。

なので、スマホよりも大きく10インチタブレットより小さい、7、8インチほどのタブレット端末であれば、画面の広さを確保できる上に、片手で持てるものが多く電車内で立ちながらでも利用しやすいのではと思いリサーチを開始しました。

ただ7、8インチのタブレットはなかなか市場には少ないことがわかりました(日本だけなのかはわかりません)。10年ほど前は割と色々なメーカーから売られていたような気がしますが、サイズ的に中途半端なのか確かに最近はあまり見なくなりました。そのため少ない選択肢の中から今回購入したタブレットに行き着きました。

実際使ってみたところ、やはり片手で持てるサイズなので場所を選ばず使用できて良いです。バックパックの財布を入れるような小さな背面ポケットにも入るので、出し入れが楽なのも気に入っています。UNIQLOのラウンドミニショルダーバッグにも余裕で入る大きさと薄さなので、ちょっとした買い物に出かける際に持ち出せるのも嬉しいです。

低価格だけど作りが良い

本機は2万円台で購入できます。低価格帯の8インチタブレットとして代表的なFire HD 8 (Plus)より1万円前後高いくらいですが、CPU、RAM、画面の解像度などの面でかなり優れています。
上述した自分の使い方では特にストレスを感じることはありません。

ちなみにこのサイズの選択肢のなかにはiPad miniがあります。性能的には申し分なしでどんな目的にも使えそうですが、価格が3倍前後違いますし、私の今回の使用目的がかなり割り切っているうえ、自分はiPadをもうすでに持っており、大きさが違うとはいえそんなにいくつもiPadを持つ必要はないかなーと思い今回は候補から外しました。

当初はFire HD 8を視野に入れていましたが、動作が重い、画面解像度が荒い、OSが純粋なAndroidではなく独自仕様、といったユーザーの声が気になっていました。LUCA Tabletはこれらの懸念をクリアしており満足しています。

TM082M4N1-B

  • CPU Mediatek MT6769 8コア 2×A75(2.0GHz)+ 6×A55(1.8GHz)
  • RAM4GB、ROM64GBに512GBまでのmicroSD対応
  • 解像度 283ppi(8インチ 1200×1920ドット)

Fire HD 8 Plus(第12世代)

  • CPU 2.0GHz 6コアプロセッサ
  • RAM3GB、ROM64GBに1TBまでのmicroSD対応
  • 解像度 189ppi(8インチ 1280×800ドット)

また、箇体の素材がプラスチックではなく金属のため、安っぽく見えず高級感があります。
デザインも無駄がなく洗練されている方ではないでしょうか。

IRIS OHYAMA製の8インチタブレット、LUCA Tablet、型番TM082M4N1-Bの背面の写真

高解像度のディスプレイ

低価格帯のタブレットはディスプレイの解像度が低いことが多いのですが、こちらの製品は8インチサイズに1200×1920ドットのディスプレイを備えているので、解像度は283ppiもありかなり綺麗に映ります。

283ppiという数値は、現行品ではiPhoneほどではないですがiPadと同じくらいの解像度を持っているので、画面が鮮明で文字もギザギザ感がなくくっきりしています。

電子書籍を読んだり動画を見るとなると、画面が綺麗に表示される方がストレスが少ないですし、私はふだん高解像度のディスプレイしか使っておらず、画質の粗いディスプレイを今さら使いたくないなあという気持ちがあるので、この点はかなり決め手になりました。

イヤフォン端子がある

電車内だと無線イヤフォンを主に使いますが、ペアリングの確認や、無線イヤフォンの充電をするのが面倒なこともあるので、何も考えずさっと付けられる有線イヤフォン端子は手軽なのでありがたいです。

微妙だと思った点

ここからはちょっと微妙だと思った点を紹介します。とはいえ低価格の製品なので下記の微妙な点は割り切って購入したので、正直あまり気になってないです。

生体認証がない

指紋認証などの生体認証はありません。パスコード式となっています。生体認証に慣れているとロック解除が面倒に感じることもあります。

負荷の高いアプリは諦めた方がいい

CPUの性能は低価格帯の8インチタブレットの中ではいい感じですが、決して高速な方ではありません。iPhone SE2を持っていますが、こちらより明確にやや遅い動きです。電子書籍を読んだり動画を見たりといった使い方ではストレスを感じることはありませんが、動きのシビアなゲームなど、負荷の高そうなアプリは諦めた方がいいでしょう。

スピーカーの位置

スピーカーが端末の短辺側の下部にしかないため、端末を水平方向に持った場合は音声が片側からしか聴こえません。私は出先で使うことが多いためイヤフォンから聴くことがほとんどですが、自宅でタブレットのスピーカーから流す際には、臨場感があまりないためやや不便に感じます。

おわりに

結論は始めの方に書いてしまったので特に言うことはないですね。
なかなかいい買い物をした気がします。